製造&施工

製造プラント

1. 新聞投入コンベア

新聞紙を一枚ずつに分けて、粉砕機に送る装置です。

2. 一次破砕機

新聞紙を細かく引きちぎる装置です。
切手から名刺サイズほどのサイズにします。

3. 薬品提供機

ホウ酸・ホウ砂を混ぜる装置です。
ホウ酸やホウ砂を混ぜることで新聞が燃えにくくなる難燃効果があり、防虫・カビ対策にもなります。

4. 二次破砕機(リファイナー)

新聞紙を綿状に加工する機械です。
石臼のように、二枚のディスクですり潰します。

5. サイクロンタンク

原料からエアーを分離して攪拌(かくはん)し、薬品などを均一に混ぜる装置です。
細かく綿状になった木質繊維がふんだんに空気を含むことで、断熱材として断熱性能を持ちます。

6. 圧縮梱包機

出来上がったセルロースファイバーを15kgずつに分けて、袋詰めする装置です。

7. 完成!

袋詰めされたセルロースファイバーは、専用の吹き付け機で吹き込み施工します。

製造機

日本セルロースファイバー協会が斡旋します

日本セルロースファイバー協会 事務局
〒330-0802 埼玉県さいたま市大宮区宮町3-25
TEL:048-637-3235
MAIL:info@j-cellulosefiber.com

MPB型


自動梱包 電気容量40kw
生産量 1t/日(7時間稼働)必要なスペース / W10m×D10m×H7m
電気代 25日稼働で70.000円/月

MPA型(自社物件・自社施工用)


手動梱包 電気容量35kw
生産量 1t/日(7時間稼働)必要なスペース/W5m×D10m×H5m
電気代 25日稼働で70.000円/月

セルロースファイバーの材料構成

  • 新聞(残紙)
  • 80%
  • ホウ酸・ホウ砂
  • 18%
  • 撥水剤
  • 2%

品質管理

住宅断熱は法的に任意です。
車を買うと法的に強制賠償保険に加入しますが、対人対物は任意となります。
住宅断熱は任意ですが、JIS品質管理責任者(有資格者)による品質管理とJIS A 9523 の評価標による性能試験をクリアしています。

JIS品質管理責任者/JCA会員・有資格者

  • 平成30年03月16日
  • 石川組 石野公彦
  • 平成30年06月15日
  • 亀井工務店 岡将司
  • 平成30年06月22日
  • イデキョウホーム 仁藤敦
  • 令和04年11月15日
  • アイワホーム 新田章ニ
  • 令和04年11月15日
  • 中商 豊原宏幸

ホウ酸・ホウ砂

添加剤の安全性

ホウ酸/殺菌剤・殺虫剤・医薬品(眼科領域)や難燃剤に使われています。
ホウ酸は炭化を促進し燃焼している物体からの可燃ガスの発生を抑えます。
ホウ酸に対しニコチンは120倍・カフェインは15倍の毒性があり、ホウ酸は金属を腐食しません。野菜や果物はホウ素肥料がないと良く育ちません。
日本は毎年3千万トンのホウ酸塩が果樹園や野菜畑に微量肥料として散布され、私たちに必要なホウ酸は野菜から得ます。
荒川民雄(理学博士)ホウ砂/洗剤や防腐剤と火の抑制剤として使われ、毒性は食塩より弱い
ホウ砂を熱すると878℃で融解して無色透明のガラス状となる
ホウ酸の原石
ホウ酸の採掘場
精製工場 / カリフォルニア

新聞インクの安全性

新聞インクの安全性
大豆を原料とする植物性インク「ソイインク(大豆インキ)」が使われています。
元々は石油や鉛などの金属を含んだインクが使われていましたが、人体や環境に配慮して自然に還っても問題がないインクが使われ始めました。

施工方法

施工準備

先行配線・先行配管とコーナーの入隅部や各部位に下地を取り付け後に断熱施工を開始します。
専用シートの材質 / 透湿性のあるポリエステルの不織布
工期 / 30坪程度の住宅:壁・天井(屋根)に凡そ3人×3日

工法の一般名 / 住宅壁乾式吹込み工法

施工精度で住宅性能は大きく変わります / 専門技術者による責任施工
専用シートをステープル(ホッチキスの大きい玉)で緩みなくピーンと貼ります。
専用シートに穴をあけホースを差し込みブローイング(強い空気の力)します。
施工密度 / 65kg/m3
± 5kg 密度の均一 / 技術

床/大引き厚

屋根/屋根垂木厚

天井/250mm

壁の中に納まったセルロースファイバーの沈降懸念

ブローイング後に専用シートを剥すと繊維が絡みあいカステラ状となった断熱材は室内側に孕む力が働き、施工密度(65kg ± 5kg)で沈降はありません。

セルロースファイバー充填後の石膏ボード貼りで沈降する懸念

電動のインパクトドライバーを使って石膏ボードを貼ります。
電動インパクトドライバーの大きな振動は、局所的に点で発生します
従来の工法(イラスト左)に沈降防止用のガードナーを取り付け、壁の中を3分割することで沈降の懸念を払拭しました。
※特許出願中
ガードナーの材質 / 薄く硬い特殊な段ボール

住宅壁乾式吹込み工法のルーツ/工法開発・平成02年

工事共通仕様書に繊維系断熱材は内部結露の防止方法として、室内側に防湿層を設けることを義務付けられていた。
呼吸する断熱材をナイロンで覆うと調湿機能(呼吸)が止まる。
左の写真は鉱物繊維(無機質)の断熱材/防湿フイルム貼り

セルロースファイバーに防湿層の義務付けを覆す試験的実験

実験依頼/国立秋田工業高等専門学校の山本里美教授(理学博士)
東北住環境研究室代表・健康住宅研究会会長・全国健康住宅サミット会長
防湿層ありと防湿層なしの2棟で長期に渡る実験的試験
試験棟の室内温度22度・湿度80%になるように電気ヒータで暖房し電気ポットで加湿(7時~22時)
ポットの水やりに複数の生徒が交代で手伝いました
試験依頼 / 吉水商事(株)
試験期間 / 平成2年12月18日~2ヶ月
試験棟の寄付 / セーレン(株)
試験結果 / セルロースファイバーに防湿層は不要(防湿層ありに結露の結果)
試験結果を日本住宅新聞が大きく掲載

試験結果で防湿層を不要としたセルロースファイバーによる住宅壁乾式工法が開発(国内初)
シェアアップに大きな道

セレラップ

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